- H邸
- 所在地:神奈川県横浜市港北区篠原町
- 施工面積:99m²
- 構造:木造軸組工法
- 設計・施工:株式会社SOU
- 戸建てリフォーム
- 自社設計物件
住み続ける、使い続けるためのリフォーム。築50年以上の名建築の改修。
建築家・緒形昭義さんの「大壁の家」という名前で発表されている戸建て住宅を全面改修しました。
建ったのは前回の東京オリンピックごろ、ということで築年数は50年以上。50年の間にすでに何度かリフォームが繰り返されているお宅です。
元々の建物が800mmという木造としては珍しいグリッド構成になっていました。しかし、そこに910mmという木造本来のグリッドの増築部分が重ねあわされており、全体として複雑なグリッド構成に。。。
多くの時間を過ごすLDKは設備・仕上を一新し、断熱材充填・断熱内窓設置をし温熱環境も整え、快適に暮らしやすく。また、使いづらい間取りだった水廻りは、効率の良い配置に変更しました。
オリジナルの部分が残る階段や各居室は、壁紙の交換程度で、当時のすばらしい意匠を損ねないようにしています。
コストと機能とデザインとのバランスをどこでとっていくのかが難しい物件でしたが、お互い少しずつ譲りながら妥協しながら、でも大切なところは守りながらの満足のいく仕上がりとなりました。
いちばん多くのときを過ごすリビングは壁に断熱材を充填し直し、窓を2重サッシにして断熱性能を高めました。
床はフローリングを貼り替え、キッチンも交換。
外のバルコニーノスチール手すりもボロボロになっていたので、アルミ手すりに付け替えました。
リビング横にある和室。(ここは増築部分です。)
畳を上げてフローリング敷きに変更。
障子や襖も貼り替えてリフレッシュしました。
スキップフロアになっているため階数の数え方が難しいのですが、玄関から半層下りると広々とした土間と和室があります。
土間の存在はかなり魅力的でしたが、今後住まわれる方がかなりご高齢ということもあり、温熱環境・使い勝手を考慮して土間部分にフローリングを貼りました。
建築当初からあるレンガタイルの壁、板貼りの天井は残しました。
手すりから繊細なワイヤーで吊られている階段は少し揺れますが、まだまだ現役です。美しい!
吹抜けの階段を上ると個室が2つあります。
4畳半の和室は天井が高く傾斜天井で絶妙のプロポーションです。
もう1室は洋室です。
板貼りの天井面はよく見るとねじれがあり、3次元曲面になっているのがわかります。
玄関はオリジナルの800mmグリッドと増築の910mグリッドが重ねあわされている部分です。
玄関と隣接する水廻り部分は使い勝手がいいよう大幅にプラン変更・整理しました。
階段まわりの雰囲気はうっとりするくらい美しいです。
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